そろそろ学校健診の時期なので。

一般の方も一度は耳にしたことが病名だと思います。簡単に言うと背骨が曲がる病気です。骨が柔らかい成長期に進行します。

スマートフォン、携帯ゲーム機使用の低年齢化の影響もあり最近増加傾向にあるようです。当院で胸部写真を撮った際、ごく軽度の側弯が分かる方は若年の方に多く潜在的には結構多いのではないでしょか。自覚症状として痛みを伴うこともあるようですが進行しない限り自覚症状はほとんどないので予防的に姿勢、背中の状態を確認することが大事になります。そのため学校健診で行う項目に含まれています。しかしこれは立位で着衣がない状態で背中を見ないと何も分かりません。シャツ1枚でも着るとよっぽど側弯が進行していない限り背中の状態は分かりません。そのため私が担当している学校では背中を見る際は極力何も着ていない状態をお願いしています(正確には体操服を着てもらいすぐ背中が見える状態で行っています)。中には下着、ブラジャーをつけたままのお子さんもいますがその場合も極力両側の肩甲骨の高さが確認できるようにずらす等して対応させてもらっています。両側の肩甲骨の高さに差があるお子さんに関しては両腕を頭の上まであげ前屈してもらうことをしてもらっています。

年頃のお子さんにここまでやらんでも…と思われる親御さんはいらっしゃると思います。なぜここまでやるのかと言いますと。実は私の次女が側弯症で装具を作成し現在経過観察中です。診療する側から患者側に代わってしまったのです。娘は元々腰を痛めて整形外科を受診した際に側弯がわかり、その後私が経過を診ていました。途中かなり改善したのですが数年のうちにかなり進行し、2025年1月大学病院で装具を作成してもらいました。手術も検討のようですが経過観察中です。

私自身に心眼(神眼)がある訳ないので、私の娘が側弯症と分かる前から同じようにはさせてもらっていましたが、そのような経緯がありお子さん的には嫌やけど、私的にも健診に時間はかかるけど、余計にちゃんと診ないといけないなと思いやらせていただいています。

今、聴診方法を含め学校健診のやり方に対していろいろ意見があります。聴診も本来は下着もつけずに直接聴診器を地肌に当てて聴診した方がちゃんと聞こえますが、過去のように学校健診を行うことが非常に難しくなってきています。時代に沿ったやり方に変えていかないといけないとも思います。聴診は服の下から聴診器を入れれば100%ではないにせよ何とか聴診できますが姿勢、背骨の状態、両側肩甲骨の高さを診るのは着衣なしが最適と思いやらせていただいています。嫌な思いをされたお子さん、親御さんには申し訳ありませんがご理解ください。

学校側にも負担がかかりますが、理由を説明し協力いただいています。